知っておきたい!トリミングを怠るリスクと自宅でできるケア方法

大切な家族の一員であるワンちゃんには、いつまでも健やかに過ごしてほしいものです。実は、トリミングは見た目を整えるだけでなく、病気やケガを防ぐためにも欠かせないケアです。日常のちょっとしたお手入れと組み合わせることで、愛犬との暮らしはもっと安心で快適になります。この記事では、トリミングを怠ることで起こりうるリスクと、自宅でもできるお手入れの方法をご紹介します。


トリミングをしないとどうなる?

ワンちゃんの体はデリケートなので、伸びた毛や汚れをそのままにしておくことで病気の原因となるほか、ケガを引き起こすこともあるので注意しなければなりません。
こちらでは、トリミングをしないことで起こる様々なリスクについてご紹介いたします。

皮膚の炎症の原因に

ワンちゃんは日々の生活で花粉やホコリ、ノミやダニに囲まれて過ごします。トリミングせず伸びた毛を放置しておけば、これらの物質や虫の温床となり、アレルギーや赤み、かゆみなど皮膚の炎症の原因になりかねません。皮膚病や炎症を防ぐためにも、トリミングで皮膚や毛に付着した汚れ、花粉、ホコリ、虫などをとり、体を清潔に保つことが大切です。

ケガのもとに

伸びた毛は目を覆い視界不良を招くため、事故やケガのもとになります。また、肉球周りの伸びた毛をそのままにしておくと、フローリングで滑ってケガをしてしまう場合や、状況によっては骨折につながりかねません。さらに、滑らないよう無意識に腰や膝に負担がかかる姿勢を保持するようになると、関節炎のリスクも高まります。

毛玉の要因に

伸びた毛が絡まると毛玉を形成します。また、ブラッシングが不十分な状態や濡れた毛を乾燥しないまま放置すると、毛玉ができやすくなります。毛玉が爪や周囲のものに引っかかると毛と共に皮膚も引っ張られるため、痛い思いをしたり皮膚にダメージを与えたりすることにもなるため、トリミングで毛玉の形成を防ぐことが大切です。

熱中症の引き金に

毛が多ければその分熱がこもりやすくなり、熱中症の引き金になります。夏の暑い時期は特に熱中症のリスクが高まるため、定期的なトリミングで毛をカットする、梳くなどして毛の密度を減らすことがポイントです。

自宅でもできる愛犬へのお手入れ

プロのトリミングを受ける間に自宅でこまめなお手入れをすることは、愛犬の健康状態の観察にもつながります。また、異常の早期発見にもつながるため、病院通いや治療をしなくて済むかもしれません。
こちらでは、自宅で行うことのできるお手入れの方法についてご紹介いたします。

ブラッシング

毛玉ができる前に、自宅でワンちゃん用のブラシを使って根元まで丁寧に毛をとかしていきます。ブラッシングをしても毛玉や絡まりができる場合、表面しかブラッシングできていないこともあるので、根元までしっかりととかすことが大切です。

肉球ケア

肉球はワンちゃんの姿勢を支える重要な部分です。汚れや汗が付着していると、炎症を起こしたり滑りやすくなったりする場合があります。こまめに洗い、水気をしっかりとふき取り、専用のクリームできちんと保湿をして清潔を保つことが重要です。

歯磨き

日ごろから愛犬の歯磨きを行うことで、口腔内や歯の状況を観察でき、歯石や歯周病の予防にもつながります。ワンちゃん専用の歯ブラシを使って丁寧にブラッシングをし、歯磨きシートでふき取る方法がおすすめです。また、歯磨きガムや歯磨きトリーツなど、噛むことで歯石予防ができるアイテムを活用してみるのもよいでしょう。

耳掃除

耳垢や汚れが溜まると、外耳炎の原因にもなってしまいます。自宅でお手入れをする際には、イヤーローションを肌触りのよいコットンやガーゼにしみ込ませ、優しく耳の周りをマッサージしていきます。また、耳垢の状態や色をみることで病気の早期発見にもつながります。心配なときには専門家に相談するのがおすすめです。

爪切り

ワンちゃんの爪も人間と同様に伸び続けます。そのため、こまめに手足の先をチェックし、必要に応じて道具を使って切っていきます。深爪とならないように注意し、最後はやすりを使って爪を整えて終了です。

マッサージ

適度なマッサージで血行やリンパの流れを促します。また、お腹周りをマッサージすれば便秘の予防にもつながります。愛犬の肌や毛に触れることで、異常の早期発見にもつながります。

シャンプー・ブロー

自宅で愛犬のシャンプーやブローを行うのはお勧めしません。なぜなら、洗い残しや乾かし残しは逆に皮膚病の原因となり、特にトイプードルなどは多くの方が毛玉にしてしまうケースがほとんどです。ブローも人が使うドライヤーは風量が少なく時間がかかるため、ストレスになります。間違ったシャンプーやブローのやり方で、むしろケアを嫌がるようにしてしまう場合があるのです。
ワンちゃんの皮膚は人間の赤ちゃんよりも弱く敏感なため、シャンプー剤は皮膚に直接つけず毛につけ泡立てていきます。


トリミングに通うまでの間に、自宅で様々なお手入れができます。日ごろから愛犬の体に触れることで異常の早期発見につながり、こまめな手入れをすればワンちゃんへの負担も最小限にできるでしょう。トリミングや自宅でのお手入れを怠ることで、通院や治療費が余計にかかってしまうこともあります。何より愛犬に負担をかけてしまうことになるため、日ごろから清潔を心掛けることが大切です。

毎日のちょっとしたお手入れは、愛犬の健康を守るだけでなく、飼い主さんとの絆を深める大切な時間でもあります。こまめに体に触れることで早期発見につながり、愛犬も安心して過ごせるでしょう。

また、定期的にプロの手を借りることで、ご家庭でのお手入れだけでは難しい部分もカバーできます。山梨県甲府市のペットライフイシハラでは、ワンちゃんがリラックスして過ごせる「ジェントルケア・トリミング」を行っており、やさしい施術で健康維持をサポートしています。

さらに、ペットホテルでは個室のご用意もあり、お出かけの際も安心してお預けいただけます。日常のお手入れとプロのケアをうまく組み合わせて、愛犬との幸せな毎日をより豊かに育んでいただければと思います。

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